便秘の解消法| 善玉菌と悪玉菌 |ご注文 |

生命の実相-有益な微生物のおかげ-
小牧久時博士著「腸内革命」抜粋

 私たちの腸内には、俗に体に良い物質を出す善玉菌と体に悪い物を出す悪玉菌が同居しています。その微妙なバランスが崩れた時に病気になります。ということは、病気になった場合には、この悪玉菌を駆逐することで腸内を浄化し、腸内微生物の働きを改善(善玉菌の活性化)する必要があります。
 腸がきれいになると血液がきれい(アルカリ化)になり、血液がきれいになれば、色々な栄養素の生理活性が全身の器官や細胞のすみずみまで行き渡り、細胞に活力を与え、細胞を若返らせることができるのです。この腸内浄化と微生物活性化の大役を担っているのが「乳酸菌」であり、「酵母菌」なのです。
 私は、この不思議なエネルギーを秘めた乳酸菌と酵母菌の働きに着目し、研究会を進めた結果、乳酸菌16種類と酵母菌24種類を共棲培養し、それに細胞賦活作用のあるサチヴァミン複合体(ニンニクの無臭栄養主成分)を与え、その分泌液を抽出することに成功したのです。
 この発明に関しては、学会新報誌上で発表し、さらに1982年、イギリスで行われた国際栄養学学会議で、このエキスの酵素反応の極地ともいうべき内容を「有害な微生物の原子レベルにおける質的変換」というテーマで学会発表したところ、国際的な注目を浴びました。そして、1989年には、私が開発したエキスが世界発明博の食品部門でグランプリを受賞したのです。
 現在では、この発見された作用は、食品分野のみならず、工業分野においても毒性廃棄物処理剤として応用されるに至っています。私は、一貫して「大地の生命力を大切にする」ことを基本理念として、長年、自然農法について研究してきました。ところが、現代農法は農薬や化学肥料の使用により、土壌中の微生物をも同時に死滅させ、「自然界における循環の輪」を断ち切ってしまいました。しかし人類は微生物も含め、あらゆる地球上の生物と共存共栄を考えなければなりません。このような意味からも、人類の体内に棲息する微生物も「善」を繁栄させなければならないと理解していただきたいのです。