いつもは『押しの一手』の暴走アスランにも弱点有り。
ソレは云わずと知れた、機嫌を損ねた愛妻・キラちゃんだったりする。



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皿印劇場〜
ホワイトデーのその後
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自分の恋人は、外見とは裏腹になかなか可愛いところがある、と最近よく思う。







「……〜ッだーかーら、言ったのにッ!」

「……」

「絶対こうなると思ったんだ!」

「……」

「んっ……ゃ、ちょっと!そこは強く引かないで……違う、こっちだってば!」

「……」

「もっと丁寧にしてよね。…こーなったのはアスランのせいなんだからね」

「すみません」

「勝手に手首をリボンで巻き付けたのも君なら、途中でやりにくいからってリボンを解いたのも君だし、その後でいきなり僕の全身に巻き付けようとしたのも君だよね。そのお陰で今こうしてリボンが絡まって大変な思いをしてるのも、全部君のせいだからね!」

「はい、わかってます」

「早く解いてね。シャワー浴びたいし、いい加減に中途半端な体勢も疲れたよ」

「……はい」

「終わったらお腹空いたからご飯もね」

「…何が食べたいのでょうか?」

「……ホットケーキ。久々にメープルシロップが食べたい」

「了解しました、ご主人サマ。…よし、解けた」

「……アスラン……」

「何、キラ?」



「     」



「……ぇ?」

「じゃ、ちゃんと両面はキツネ色にしてね」

「…ぁ、キラ?今何ていっ……」

「じゃあね」







僕のご主人サマは君でしょう?



こんな言葉一つに翻弄される恋人を可愛いかな、と思うキラ・ヤマト18の初春。

来年はどんな顔が見れるのか、楽しみでならない彼であった。

written by SATOKA_sama

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UpData2005.06.22
byRakkoSEED