*ザラ様相談室*
「こんにちわ皆さん、アスラン・ザラです。本日はザラ様相談室としてゲストの悩みを聞きつつ、読者の皆様との楽しい交流の場を築こうと思っています。では早速本日のゲストです」
「………」
「……レイ、せめて挨拶くらいはしてくれ…」
「…レイ・ザ・バレルです」
「………あー…という訳でゲストはレイです。レイ、早速だけど君の悩みは何だ?」
「……」
「……………」
間
(しばらくお待ち下さい)
「…ぇー…レイには悩みはない、のか?」
「………」
「…………」
「………」
「……………」
「あります」
「あるのか!?」
「同僚が最近キレ易いんです」
「あぁ、シンの事だな?あいつはガキだから仕方ないさ。あれはすでにシンの個性とも言えるからな」
「それにもう一人の同僚も、最近はストーカーになっているらしいという目撃情報を耳にしました」
「…あの赤毛の事か…」
「あと新しく来た隊長が女癖が悪いようで、艦内の風紀に影響が出ているんです」
「…………」
「ギ…議長も最近お忙しいらしく、なかなか相手をして頂けなく…生活に張り合いが持てません」
「(今議長って…っかギルって…それより相手って何の相手だよ!?)……他には?」
「変な仮面を付けた人にも狙われています」
「仮面ッ!?」
「………?」
「いやいや、少し懐かしいなぁと。で?その変態仮面は今は?」
「今は平気です…ギ…議長が何とかして下さいましたから」
「(だから何とかって何だよ?っかやっぱギルなのかよ、なぁ?お前等一体どんな関係なんだよっ!?)…そうか…」
「…ザラ隊長は何か悩みはないんですか?(←カンペ棒読み)」
「…あるにはあるんだが…。最近キラが……いや、恋人が冷たくて。何故か俺のやる事なす事を邪魔するし、可愛い顔してやる事は結構えげつないし、かと思えばウルウルお目々で訴えかけて俺の理性を揺さぶってくるわ、袖を翻すように機体ブチ壊すわ………あぁぁぁぁ、キラ!何故だっ、何故俺達が戦わなくてはならないんだッ!?やはりあの時無理矢理にでも籍に入れておけば良かったのか…っ」
「………(←無関心だけど一応聞いてる)」
「でもあの時はキラが、結婚するならお互いが20歳になってからねvvって言ったんだ!仕方がないじゃないかっ…!」
「………(←やはり無関心だけどあの時って何だろうと思ってる)」
「だがやはり籍くらいは入れておいても良かったかもな…いやいや、もうキラのご両親の了解は得ているんだ。むしろ籍なんぞには入っていなくても、俺とキラが結ばれることには変わりないはずた…よし、次に会った時は早速式をいつにするか相談しよ……って、だからキラぁ!何故俺達が戦わなくてはならないんだぁぁ〜っ!」
「………」
「何故なんだぁ!キーラァ〜〜ァ……ッ!?」
ゴスッ!という痛い音が響く。
「うるさいんだよ君。いい加減にしてくれない?」
「………(←血塗れのハンマーを眺めている)」
「あ、レイ君だよね?始めましてかな、僕はキラ・ヤマトです。よろしくね?」
「……キラ…」
「そうだ、アスランが何か戯けた…って言うか阿呆な事言ってたかもしれないけど、全部彼の危ない妄想だから信じちゃだめだよ。特に籍とか結婚云々とかいう話は」
「…お二人は恋人同士なんでしょうか?」
「………」
「………」
「………認めたくないけど一応」
「そうですか」
「…酷いじゃないかキラ!一応なんてそんな!それに何故そんなに嫌そうな顔をするんだッ?」
「ぅわっ!?何だ、生きてたんだ。やっぱガンダムで叩いとけば良かったかなぁ〜…」
「死ぬだろそれ!キラ、何か最近やたらと冷たくないか?」
「…そう?気のせいじゃないの?むしろそんな事言うアスランこそ何かやましい事があるんじゃない?例えば…偽ラクスとの同禽とか」
「あっ…あれは誤解だキラ!あれは彼女が勝手に…違うんだキラ!」
「あとー、ツインテールの娘の腰をいやらしく触ったり、その姉からは猛烈アタックを受けてたりしてるんだって?良かったね、モテまくりじゃん」
「いやだから…キラ、頼むから俺を信じてくれ!」
「無理かな〜。君の今までの所行にはほとほと愛想が尽きてるんだ。どうしても信じて欲しいなら、ガンダムなしで深海の底にいるAAまで来てよ。それが出来たら信じてあげてもいいよ?」
「深海って…」
「あ、ちなみにガンダム以外のMSや乗り物も勿論ダメだから。生身で来てね?」
「……何メートルあるんだ?」
「さぁ〜?多分人が死ぬ限界ギリギリあたりまではあるかな?でも僕への愛があれば来れるでしょう、ねぇアスランvv」
「………ッ!」
「じゃあね。レイ君お邪魔しました〜」
去ってゆくキラ様@自由
「……レイ」
「はい」
「ここはお前に任せた。俺は今すぐキラを追う!例え火の中だろうが地の果てだろうが深海の底だろうが、キラのいる所ならば必ず辿り着いてみせる!待ってろよ、キィ〜〜〜ラァ〜〜〜!」
走り去るザラ。
「………」
しばらくお待ち下さい……
「次回からはわたくし、レイ・ザ・バレルが皆様の悩み相談を受け付けていきます。アシスタントにはシン・アスカを呼び、楽しい時間をお届けしていきたく思っています。お聞き逃しのないようによろしくお願い致します。それでは、レイ・ザ・バレルでした(←カンペ棒読み)」
「…ってオイ!何で俺がこんなトコに!?」
「……いい加減に(観念)しろ、シン」
「大体、隊長は?アスランはどうしたんだよ?」
「…おそらく星になった」
「はぁ?」
「…もしくは泡かもな」
「はぁぁ?」
「……(黙祷)」
「何なんだよそれ…一体何があったんだよ?」
「………」
「誰か教えてくれよーー!」
その後しばらく、戸惑いに怒鳴る散らすシンの声が虚しく響いていたらしい。
次回から始まるレイ様劇場をヨロシクぅ☆★☆
(嘘です)
written by SATOKA_sama