「柱の傷は一昨年の〜五月五日の背比べ〜〜」
「……(相変わらず音痴だね、アスラン)」
「今日は五月五日だな、キラvv」
「うん、そうだねぇ…懐かしいね。よく君と一緒に僕の家で一緒に祝ってたよね?」
「あの頃から両親は忙しかったからな…」
「…アスラン」
「でもそのお陰で俺はほぼ年中キラと一緒にいられたんだ…そう思うと逆に感謝しないとならないな」
「そうだね…」
「キラは子供の時にした約束をいくつ覚えてる?」
「え〜?そうだなぁ…三つくらいならまだ…」
「勝ったな。俺は全部だ」
「嘘だぁー!全部っていくつ?本当に言えるの?」
「失敬な…全部で十個以上は確実にある。言えというなら今言ってやろうか?」
「言え!」
「………一つ、キラは俺以外の前で無闇やたらと愛想を振りまかない。二つ、俺がいない時は誘われても他人について行かない。三つ、他人には簡単に好きと言わない。四つ、他人からあんまり物を貰わない。五つ、誰かに襲われそうになったらトリィの護身用機能を躊躇わず使う事。六つ……」
「まだあるの!?っかよく覚えてるねアスラン……」
「まだまだまだあるぞ?言い始めたらもっと思い出してきた。例えば、キラと一緒にお風呂に入るのはキラの両親を抜かして俺だけとか…」
「ぅわっ!何かそれちょっと覚えてる。それで僕、修学旅行の時困ったんだよ?君はプラント行った後だったし、聞こうにも聞けないし…」
「…それで、どうしたんだ?」
「………お腹痛いからってシャワーブースだけしか使わなかった…」
「キラ…」
「あの頃は!…あの頃は君との約束は大事なものだったから…だからっ…」
「俺も同じだ。キラとの約束だけが支えだった…覚えてる?一番最後にした約束」
「……ん…」
「もう一度会えたら、二度と離れない。今度こそずっと一緒にいようね、約束だよ?」
「…うん」
「キラ…少し回り道をしたけど、今からでも遅くないよね?ずっと一緒にいよう…」
「……はい」
「それと、もう一個した約束も覚えてる?」
「…ぇ、何?」
「約束。さっきのと一緒にしたの忘れた?」
「は?あったっけそんなの…」
「酷いキラ!言ったじゃないか俺、再会したらあの日の続きを必ずしようねって!」
「あの日?」
「そう。別れの日の前日。…覚えてないの?」
「……んん?」
「いいよ、覚えてないなら思い出させてあげるから……!」
「えッ…!?ちょ、アスラン何してるのっ!」
「身体に直接聞くの。今日は子供の日だし?キラの息子は元気か気になるし?」
「うあぁぁー!禁止だよ、それ放送禁止だよ!」
「大丈夫大丈夫vvさ、ではイタダキマス♪」
「ぇ、まっ…ちょまって…!ぁっ……あぁっ…」
終われ!!
■written by SATOKA_sama