サイトでレギュラー掲載されている『小さな恋のうた』の番外編で、キラちゃん誕生日バージョンのアスラン視点。。
アスランとキラちゃん(♀)は両想いになったばかりなのに、肝心なときに・・・
アスラン、テンパッってます(^_^!)




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きらきらひかる
アスランバージョン
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この間、やっとキラと想いあえたんだ。
なのに・・・なのに、なのに、なのに〜!!!!!
俺が熱を出してしまったせいで・・・・・
初デートできなかったんだ!!!!

このときばかりは自分自身を恨んださ!!!!!
当たり前じゃないか!!!
ようやく想い合えたんだぞ?
初恋から苦節10年目にしてようやく!!!!!

しかも、キラは女の子なんだ。
結婚できるんだ!!!!!
知ったときは動転もしたけど、すごく嬉しかった。
熱があって、キラに甘えてしまったあの日のことは悪くはないと思う。
だけど、やはり俺がキラに甘えて欲しい。
たまには甘えてみようかな?
と思ったのも事実だが・・・・・

だからこそ、だからこそキラの誕生日は喜んでもらう!!!
キラは昔からエメラルドが好きだった。
女の子ってキラキラしたもの、好きだし・・・・・
普通の子だったらダイヤモンドとか自分の誕生石をいうだろうに・・・・・


キラは違ったんだ。


いや、エメラルドはキラの誕生石には違いないんだが・・・・・
この間理由を聞いて驚いて、柄にもなく真っ赤になってしまった。
エメラルドは俺の瞳の色だから、ずっと傍にいるようにかんじるから、
とかいうんだぞ?
俺じゃなくとも照れるよ・・・・・・

でも、正直嬉しかった。

だから今度の誕生日、俺は贈るものを決めたんだ。
母上に相談すると、母上も乗ってくれたし・・・・・
父上は母上の方から手を回してくれると約束してくれた。
アスラン・ザラ 将来のためにもがんばるぞ!!!!!



5月18日、その日は快晴で気持ちが良い春らしい日だった。
未だに眠るキラを起こし、着替えさせると列車に乗って遠くまで移動する。
前もって知っていたから出かけたのだ。
メディアでも何度か取り上げられていたところ・・・・・
キラを連れて行ってあげたかった。
キラは喜ぶと思ったから。
着いたところは国定公園の一部の場所。
目の前には季節外れだというのに、サクラが満開だった。


あまりの綺麗さにキラは感嘆していた。
「すごいね!!!アスラン。
どうしてこんな場所を知ってるの?」
そういって目を輝かせていたキラ。


俺は
「ネットとかで話題だったからね・・・・・
キラが喜ぶと思ったんだ。
キラ、サクラ好きだし・・・・・
今日はキラの誕生日だから・・・・・」


そういうと、キラはぱぁ〜っと嬉しそうに笑顔を浮かべ、アスランに抱きつく。
「うれしいよ!!!!ありがとう。アスラン。」
そういうキラにアスランは更に驚かせようとプレゼントを取り出す。

「これ・・・・・
首傾げて鳴いて、肩に乗って、飛ぶよ?
まえ、欲しがっていたから・・・・・
だからね?」


そういって手から手へマイクロユニットの鳥を受け渡す。
驚いていたキラはそのマイクロユニットの鳥に興味津々で・・・・・
チョンチョンと動くたびにきゃっきゃと笑っていた。


「かわいい〜!!!!!
ありがとう。アスラン、
大事にするね!!!
名前は?なんていうの?」


マイクロユニットの鳥のように首をかしげるキラにアスランは顔を真っ赤にさせるが、
「キラが決めて?キラのものだから・・・・・」
そういうと、キラは
「う〜ん・・・・・」
と唸りながらも決めた名前は“トリィ”だった。
鳴き方がトリィだからか、
俺も単純だと思うが、キラもその上を行く単純だと思う。

泣き声を考えたときに、鳥だからトリィと鳴かせた俺も俺だが・・・・・


だが、まだまだ、これだけじゃないぞ?
「ねぇ、キラ・・・・・これ、受け取って?」
そういって差し出したビロードの箱には、エメラルドがはめ込んであるハート型のペンダント・・・・・
信じられないようにしてみているキラにアスランはペンダントを箱から取り出してキラの首にかける。
「コレはね、誕生日のプレゼントと、婚約指輪の対のネックレス。」
そういうアスランに驚いた顔をするキラ。

「コーディネイターは13歳で成人だから・・・・・
俺と結婚して欲しい。
俺がキラを養えるようになったら・・・・・
だから今は婚約しかできないけど・・・・・」

そういうアスランにキラは驚いたように口をパクパクさせていた。

「でもお母さん…がなんて言うか…」


そういうキラにアスランは、
「大丈夫だよ?既に了承済み。
『うちのキラをよろしくお願いします』って。
おじさんには泣かれたけどね・・・・・。」

「ええっ???…ア、アスランのお母さんとかお父さんとか…」
「母上は大歓迎だって。キラが娘になるってはしゃいでたし、父上も大喜びだった。」
アスランは既に手配済みで、あとはキラの返事のみの状態だったのだ。

キラはなんだか悔しいと思いつつ、嬉しかったのも事実。

「僕でいいなら喜んで・・・・・」


この日は俺にとって忘れられない日になった。


が、後から考えたら俺の方が役得で、キラの誕生日会というよりも二人の婚約記念のお祝いになってしまった夜の食事会はキラには申し訳なかった・・・・・かな?


written by fairywaltz:千絵様

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UpData 2005/07/21
by(c)RakkoSEED